ストック・カングリ登山-9日間
インド・ラダックのストック・カングリへの登山です。
ストック・カングリはラダックでも最も美しい頂きの一つです。そしてテクニカルな経験や登山スキルを必要としない山でもあります。
世界でも簡単に登れる山の一つで、一週間ほどで、6150mの山頂を制覇できます。
山頂は、K2があるカラコラム・レンジのサセル・カングリの頂上も見渡せる壮大な眺めを誇っています。
1日目 レー空港到着
レーに到着です。空路でラダックにやって来るのは、一番簡単な方法です。
もちろん歩いてレーまで来ることはできますが、とてつもない時間がかかり、体力も果てしなく消耗します。
数多くのメジャーな航空会社がニューデリーのインディラ・ガンジー・インターナショナル・エアポートからレーへの航路を持っています。
レーへのフライトは午前中、もしくは遅くとも午後3時までにスケージュールされています。
レーに飛行機で入ってくるときに決して見逃していけないものは、眼下に広がるとても美しい広大な景色です。
飛行機の窓から見える息を呑むほどの素晴らしい眺めはほんの序章です。そう箱の中にはまだまだ多くの感動が詰まっているのです。
この地上で巨大なヒマラヤの山々は、他のどのエリアよりも高いのです。
深い渓谷のあるラダックには、多くの自然の恵みと奇跡があります。
レー空港に降り立った時、突然気温が下がり寒気を感じることに驚くでしょう。
レーの平均気温は10℃です。冬の間は骨身にしみる寒さの-20℃もしくはそれ以下になります。
空気は独特の鮮明さを持ち、あたかも無垢な空気を吸い込んでいるような気分にさえなります。
冷たい空気は、ストック・カングリ登山中の気温をちょっとだけ思い起こさせます。
レー・マーケットを散策してみましょう。さまざまな店先では多くのいろいろな商品が並んでいます。
幾つかの店先で、トレック用品が立ち並びます。登山前の少ない時間で必要なギアを買い揃えましょう。
夜は暖かく過ごして下さい。またゲストハウスは、ほぼレーの中心に位置しています。
ここで、ガイドやサポートスタッフと会います。
レーの人たちの多くはベジタリアンです。このエリアで肉料理を探すのは難しいかもしれません。
暖かくてヘルシーな夕食が待ってます。
今日は早く就寝しましょう。次の日は、登山のための高度順化させる日にあてなければなりません。
2日目 レーにて
レー(高度順化日)ストック・カングリはこのエリアでは最も高い山です。残念ながらレーからストック・カングリが見える場所はありません。
しかし今回の旅の目的であるストック・カングリを無視するわけにはいきません。
朝、温かい紅茶を飲むと私達の体に抗酸化物質が浸透していきます。最も重要なのはこれですっきり目を覚ますことです。
健康的な貯食の後、この日はゆっくりと休みをとり過酷な気温と環境条件に打ち勝つための高度順化をします。
この日は、周辺の大自然とレーの素敵な文化を楽しみましょう。
この日は、この場所にある豊かな文化や遺産に慣れ親しみます。
より高い場所へ行くための、ここ標高3000m以上の場所での最初の高度順化の夜はとても大切です。
高山病はトレッカーの間でよく知られている病気です。
トレッカーたちがトレッキングを完遂することなく帰ることとなるので、これはとても深刻です。
誰にで起こる可能性がある、降雪や強風、吹雪、高山病などの危険な状況下での、宿泊プランは計画されていません。
このような標高に慣れるためには、寒さが体の動きを遅くする傾向があるので、軽い運動とストレッチをするのがいいでしょう
最も美しい朝の街中を楽しみながら歩いたりして、太陽の光は私達の体を天国にいるような気持ちにさせてくれます。
40代50代の人は、酸素シリンダーを持ち運ぶのもいいかもしれません。
レーの下手にあるアルチを訪問します。ラダックの地形を知る良い機会にもなります。
10もの僧院と古いお寺を訪問します。
店や茶屋のあるレーのマーケットは1日を過ごすにはとても良い場所です。
店の目玉である体を温めるため伝統料理を食べるのも良いかもしれません。
3日目 レーからストックへ車で移動、チャン・マへのトレッキング
ストック村のチャン・マへレーから移動します。実際のトレッキングのスタートとなります。
ラダックでトレッキングするという夢を実現します。それはとても希少価値な経験となります。
少数のトレッカーは、実際冒険の一つであるトレッキングを完遂できずにいます。
トレッキングには強さと立派な勇気が必要です。
朝食後、ガイドから登山に関する説明があります。
車で舗装道を走りストック村まで行き、そこからトレッキング登山のスタートとなります。
スタートの前に必要なものは揃っているかどうかチェックをしましょう。
レーからのドライブでは、多くの美しく異国情緒溢れた景色が見られます。
ストック村へのドライブもちょっとした冒険です。今まで経験したことのないような自然の恵みも見られます。
青々と茂る緑、樺の木、そして咲き乱れる花々。こんなに心地いいところはありません。
夏の間の天候がパーフェクトなら、ゆっくり平穏に散策もできます。
ストック村はレーの南方に位置し、ここの王宮と王宮に住むラダックの王様は有名です。
王宮を散策する時間もあります。ここには博物館も併設されています。
博物館には多くの宗教的、歴史的遺物があり、ラダックとその古代の支配者の歴史を展示しています。
ストック・カングリ自体には大規模なキャンプサイトはありません。しかしチャン・マ向かうとそこに広々としたキャンプサイトがあります。
トレッキングは今始まったばかりです。最初はなかなか体が動かないかもしれません。
雪上トレックを楽しんで経験を積むことで、お客様のあらゆる可能性を広げて下さい。さあ前へ進みましょう。
4時間のトレッキングを経て、この日到着すべき場所に着きます。
チャン・マはキャンプのための人気スポットです。テントを簡単に設営できる広々とした場所です。
ここで一晩過ごします。翌日起こる多くの素敵なことのために、夕食は素早く取り、早い時間に眠りにつきます。
4日目 チャン・マ-マンコルマへのトレッキング
チャン・マ(3988m)-マンコルマ(4328m)今日は標高4328mのマンコルマまでのトレックです。
このトレックはもちろん登山の側面もあります。
このトレックはラダックの荒野と不毛の地を行きます。
しかしその風景はとてつもなく美しく、巨大な山々はただただ圧巻です。
肝心なことは仲間のとともに体の調子を保つことです。
トレックルート上には木はほとんどありません。
それでも実際のラダックの自然はとても美しいのです。灰色の不毛な地は、この地上の最も高い場所にある冷たい砂漠を作っているのです。
風は時折かなり強くなり、突風は体を左右に揺さぶるかもしれません。
渓谷と広大な不毛の地には期待せざるを得ません。
多くの小川を渡り、氷のような冷たい水に足を踏み込むことは、とてもスリリングな経験となるでしょう。
この日のトレッキングは比較的簡単で、マンコルマまでは3時間強です。
時折高山病の症状を感じることもあります。
そんなときは正直にトレッキング・リーダーに話し、調子が悪い事を報告しましょう。
私達のすべてのトレッキング・リーダーは、大自然の中での応急処置対応プログラムを受けています。彼らはお客様にとって今まさに何が必要かを判断してくれます。
キャンプ地で一泊します。
5日目 マンコルマからベースキャンプへ
マンコルマ(4328m)-ベースキャンプ(4968m)5日目はストック・カングリのベースキャンプに向かいます。
標高5000mのベース・キャンプは登頂へのスタート地点です。
このベースキャンプ・サイトはとても楽しめる場所でもあります。
キャンプ・サイトへは約5時間ほどかかります。トレック・ルートにはとても美しい景色が広がります。
この一帯にはたくさんの水源があります。太陽が水に射す時、それはダイヤモンドのようなきらめきを放ちます。
空気は徐々に薄くなっていきます。
ベースキャンプに到着したら、大きく深呼吸しましょう。
ここの気温は他のトレックルートよりもかなり低いです。
昼食後、一時間ほどの休憩を取り、ここからほど近いグラプ・カングリ、パルカ・カングリ、他の様々な山々の頂上を目指します。
これはお客様のトレイルをより確かなものにするために準備された最後の冒険です。
戻ってきて再びベースキャンプで休憩を取ると、実際のストック・カングリ登頂に向けての準備をします。
いつもトレック中には、どんな場所でも遊べるカードゲームを持っていきます。
カードゲームはお客様自身をリフレッシュさせるでしょう。そしてトレッカー仲間との信頼関係を築くこともできます。
数日間で天候が大きく変わるかもしれません。また酸素もより一層薄くなるでしょう。
最後の登山に向けてすべてのギアを調整しチェックしましょう。
日が落ちると、寝袋がお客様を待っています。
夕食後、早めの睡眠を取ります。翌日の最終トレーニングに向けてゆっくり眠りましょう。
6日目 休息+トレーニングの日
休息+トレーニングの日 比較的楽な日になります。
今日は登頂のルートやストック・カングリについてのより詳しい説明を受けます。
付近を散策したりして、楽しく過ごし、この場所に関する見識を深めます。
今日はできるかぎりテントのそとに出て、ナップサックを担いで過ごしましょう。
雪山での登頂にむけて。チームワークの大切さとテクニックを学ぶことはとても大切です。
お客様のトレック・リーダーとガイドはお客様をより高い場所へ連れて行くために訓練をします。それは大きなチャレンジであり、困難を伴う登頂を可能にします。
ストック・カングリへの登頂を開始する前に、地形や雪の深さや他の環境について十分な知識を得る必要があります。
最も困難なことは、お客様の足がとても柔らかい新雪の中に沈んで行った時、そこに体重がかかるため身動きがとれなくなることがあることです。
雪仕様のトレッキング・ブーツはとても需要になってきます。滑りやす場所などでも雪仕様のブーツは程よく雪を踏みしめることが出来ます。
ここの環境やここ数日の天気予報について良く知りましょう。
ガイドは数日のトレックプランをより詳しくお客様に説明します。
トレーニングも終わり、最終日に向けてゆっくり休憩を取りましょう。
次の日の登頂は本当に大きなチャレンジとなります。登頂した時にはとてつもない喜びを感じ大きな自信につながります。
一晩キャンプ地で一泊します。この日は雪で囲まれた場所でのいつもとは違うキャンプ地となります。
就寝前に、心を大きく保ち、可能性あふれる気持ちの中に自分を置きましょう。
また夜の間に天候が急変しても、日中の時と同様に状況に対応できるようにしておかなければなりません。
7日目 ベースキャンプからストック・カングリ山頂へ
ベースキャンプ-ストック・カングリ山頂-ベースキャンプ。登頂という大きなイベントです。
ベースキャンプには多くのトレッキング・グループがいます。彼らと登頂トレックについて話し合ってみましょう。それは大きな自信にもつながります。
グループはすごく興奮して語り始めるでしょう。キャンプサイト周辺の話題に花を咲かせましょう。
早く起きることは、登頂し始める時間に影響しますのでとても大切なことです。確かなのはグループのみんなができるかぎり早く起きるということです。
ルートは氷河を通り、徐々に登り降りを繰り返しながらも、最後にストック・カングリの急斜面の尾根にたどり着きます。
ここでたくさんの水分補給は避けて下さい。そして少なめの朝食を取ります。登山の際の自然の中ではそれらは大きな危険を秘めています。
ルートの急坂はとても高くそびえており、斜面が徐々に氷河へと導きます。
最初の数時間のタフなコースにとても疲れるでしょう。
チームのメンバーは常にお客様の傍におり、確かな登山のリズムを作っていきます。
ガイドと仲間たちの励ましは、お客様を奮い立たせてくれます。
テクニカルな小さな作業や途中途中での確認作業は、早く登頂できるようにとお客様のモチベーションを上げてくれます。
3時間かけてやっと氷河に到着します。
ここで少し休憩します。写真を撮ることを忘れないで。
周りの景色は本当に素晴らしく、お客様をまるで自然の懐に抱かれている気分にしてくれるでしょう。
氷河は頂上に至るための尾根に続く最初の場所です。
スロー登山者はもっとゆっくりとしたペースでここにたどり着きます。お客様が彼らを見ていないならば何も心配する必要はありません。
仲間たちとモチベーションを保っていきましょう。登る速度にもよりますが頂上に着くのはあと2~3時間はかかるかもしれません。
厚い雪の上を安全に歩く時、アイゼンを使い雪を確実にグリップし滑るのを防ぎます。
一番確かな方法はお互いをロープでつなぎ止めることです。状況が悪化しても全員の安全は確保されます。
登山の途中、自身のモチベーションを感じていきましょう。このことは、いろいろな難しい状況の突破にもつながります。
ゆっくりと疲労を感じた登山の後、やっと尾根にたどり着きます。
さぁ立ち上がって見渡しましょう。こんな高い場所から世界を見るとお客様は何を感じますか。
頂上に続く尾根で混乱してはいけません。ここから本格的な登りが始まります。
まだ2時間ほどの登りがあるのだが、高い場所からの眺めは実に素晴らしいです。南側のルートだけがここにアクセスできます。
山頂付近のスロープはとてもタフですが、挑戦しがいがあります。.
急坂はほとんど75度ほどの斜面で、岩場に狭い経路があります。
四つん這いで登りましょう。一つのミスは致命的な滑落につながります。
小一時間の厳しい登りと岩との格闘後、山頂付近は徐々になだらかなスロープになり比較的簡単に歩けるようになります。
今お客様の目前に頂上が見えます。そしてはっきりとタルチョがたなびいているのも確認できます。
とても薄い空気による酸欠状態が一歩一歩を難しくしています。
短い登りの後、お客様はついにインド亜大陸のストック・カングリの頂上にたどり着く事ができました。
好きなだけ自分を褒めましょう。そして写真を取って、タルチョに向かって感謝のお祈りをしましょう。
山頂からは世界が違って見えます。まるで雲はお客様に優しく触れているかのようです。
頂上からはこのエリアを一望できます。カラコラム・レンジとサセル・カングリは北方に見え、反対にザンスカール・レンジは南方に見えます。
この経験は決して忘れられない思い出となるでしょう。
同じルートを通ってベースキャンプに戻ります。非常に慎重に注意を払って戻りましょう。
お客様が下ると同時に重力もお客様を引っ張っていきます。それによって滑ったり滑落したりするかもしれません。
ベースキャンプに到着後、落ち着いて思い出に浸りましょう。
夜はベースキャンプで過ごします。
8日目 ベースキャンプからレーへ
ベースキャンプ-レー。お客様の素晴らしいトレッキング・バケーションの最後の日です。高地トレッキングのあらゆる要素を持った信じられない冒険は、この日を最後に終わります。
ここでの登山と冒険は他では得難い貴重な経験となるでしょう。
今日はレーに戻り、雪に覆われた山々と息を呑むような景色を楽しむことができます。
ラダックは黒と白の美しさで知られまたグレーの配色も旅人を魅了します。
ここでのトレッキングの良いところはみんなを元気にさせることです。
トレック後レーへ戻りますが、まだその前に少しチャレンジが残っています。
お客様がとても速く降りてきたのなら要注意、バランスを失うかもしれません。
今日はストック村まで12km以上のトレックがあります。
ストック村からレーまでは車で移動します。
5日間のトレックをお客様はやり遂げました。なんだかノスタルジックな気分になったり、登山への興味が一気に消え失せたようになるかもしれません。
レーに到着したら、温かいシャワーを浴びて下さい。トレッキングでの体の痛みや疲れが和らぎます。
いつの間にか眠りに落ちてしまうほど、ゲストハウスのベッドはとても心地がいいです。
9日目 レー空港へ
お客様は、人生に刻み込まれた心の奥底から湧き上がるこの大切で幸福な思い出とともに、レーを離れデリーに向かいます。
ストック・カングリにお客様は足跡を残しました。ここでお客様は、気持ちよくすごせることができたなら、これからの旅行回数を減らすことができるかもしれません。それは誰もがここに来れば、これからの人生で必要な休息を充分にとることができるということを意味しています。