チャダル・トレッキング・ティブ・ギャルポ-9日間
インド・ラダックのティブ・ギャルポへチャダルをします。
日程
1日目:レー空港到着(3500m)
2日目:チリン経由でティラド・ドへ向かいます。
3日目:ティラド・ドからギャルポに向かいます。
4日目:ギャルポ・キャンプからティブ・ケーブに向かいます。
5日目:ティブ・ケーブからナエラク・キャンプに向かいます。
6日目:ナエラクから再びティブ・ケーブに向かいます。
7日目:ティブ・ケーブからギャルポに向かいます。
8日目:ギャルポからティラド・ドに向かい、そこからレーまで車で移動します。
9日目:最終日。レー空港へ移動します。
最少催行人数 : 6名様
詳細日程
1日目 レー空港へ
冬の間は、移動距離が長い道は、積雪によって走行が困難なので、飛行機でレーに入ることになります。
お客様は世界でも、もっとも高い場所にある飛行場の一つとして数えられるレー空港に着陸するでしょう。
冷たく引き締まった空気、ときに猛烈な吹雪に出会うかもしれません。
レーの街の多くのマーケットは冬の眠りに入ったかのようにシャッターが閉じられています。
お客様は冬の静かな街の生活を目のあたりにするでしょう。
さぁレー・マーケットの街を散策してみましょう。
こんな冬でもいくつか開いている店があることに気づきます。
また街の食堂にかぎると、まだまだ開いている店がそこそこあるのにも気づくでしょう。
もし必要ならば、チャダル・トレックが終わった最終日にここに戻ってきましょう。
またここの刺すような空気が、冬のトレックに思いを馳せます。
さて夜はゲストハウスで過ごしましょうか。
2日目 チリン経由でティラド・ドまでドライブ
お客様の一日はシャンティ・ステゥーパから登る朝日やレー市街地から見える壮大な景色から始まるでしょう。
そしてストク・カングリの頂きが手招きをしているのが見えるはずです。
今日の道程は写真映えのするチリンまでの長い道のりを車で行きます。
ザンスカール川とインダス川が交わるところにあるニム村までは、インダス川に沿ってアップダウンが激しいローラーコースターのような道を行きます。
道はチリンからティラド・ドに続きます。
周りを巨大な山々に囲まれては、人間がとても小さな存在であるという感覚からは、誰もが逃れられないでしょう。
さぁキャンプ・サイトに到着です。
お客様は明日から、この凍てついたザンスカール川を渡らなければなりません。
まさしくこのことはチャダル・トレックの第一歩となるのです。
お客様はこの氷のシーツの上を歩いて行くのです。
夕暮れ時、ライフ・オン・ザ・プラネット・ラダックのチームが、ザンスカール川の土手にテントを設営し、お客様は、厚手の温かいスリーピング・バッグを渡されるでしょう。
できるだけ体を動かして、体温をキープしましょう。
山の麓をちょっと登ってみることもできるし、凍った川の上をちょっと歩いてみることもできます。
夕暮時、気温はぐっと下がります。
テントの中のスリーピング・バッグがお客様を待っています。
3日目 ティラド・ドからギャルポ・キャルゾス
今日は大きな挑戦へ第一歩です。
さあ、チャダルは始まったばかりです。
温かいスリーピング・バッグから抜け出して、巨大な氷に踏み出して行きましょう。
その前に温かい紅茶でもすすってモチベーションを上げていきましょうか。
今日はチャダルで12kmほど歩きます。
ライフ・オン・ザ・プラネット・ラダックのトレック・リーダーが今日一日の旅程とチャダルの歩き方の説明をしてくれます。
天候にも依りますがチャダルにはいろいろな歩き方があります。
滑りやすい氷の表面が冷たくて固い日や、氷の上に雪がのっている日は、しっかりと氷を足で踏み込まなければなりません。
厚い氷や薄い氷の上を歩くときは出来る限りガイドの近くを歩いて下さい。
チャダルに慣れているラダッキたちは、研ぎ澄まされた第六感を使い歩く事ができます。
場所にも依りますが、足を水にくるぶしまで浸かったり、川沿いの岩の上を歩いたりと、歩きにくい場所を進む必要があるかもしれません。
お客様が徐々にチャダルを歩くことが慣れてきたら、氷の上をスケーティングで滑ってるかのように歩けるようになるでしょう。
ギャルポまでの途中、ポーター兼コックがランチのための温かいヌードルの用意をしてくれます。
重要なことはしっかりと食事を取ることです。
お客様は、体内を循環する血液よりも速いスピードで、コンディションに適用させる必要はないのです。
そうゆっくりゆっくりでいいのです。
シングラ・コマを過ぎ、しばらくして、ギャルポにあるこの日のキャンプ・サイトに到着するころには、テントはすでにポーターによって設営されていることでしょう。
ギャルポ・キャンプ・サイトは、山の頂と人によって掘られたかのような造形の岩々の間に流れている川が曲がっているところにあります。
後はこの素晴らしい景色を眺めながら、早い時間の食事をするだけでいいのです。
今日の日程はこれで終わりです。
4日目 ギャルポ・キャルゾスからティブ・ケーブへ
まずは朝のルーチンをこなしましょう。
7時に起きたら朝の紅茶を頂きます。
8時に朝食をとり、8時半に手際よく出発の準備をします。
朝食を食べ終わったら、今日も14キロという長いトレイルが待っているのです。
しかし心配はご無用、歩き続ければ驚くほど体は暖かくなります。
今日はザンスカールの深い渓谷を歩くのですが、そこにはとても素晴らしい景色が広がっています。
チャダルで行くルートの殆どで、川の両側に立ちはだかる壮大な山の壁に、陽が射します。
その山中には大なり小なりのたくさんのケーブがあります。
また今日は他のどの滝よりも、凍りついた壮大な滝がいくつか見れます。
ちょっとした寓話をお聞かせしましょう。
数世紀前の出来事、村人たちは水涸れの危機に直面しました。水を求めるためにチベットに行ったのです。
彼らが再び村に戻ってきた時、チベットである一つの箱を頂いたのを思い出しました。
途中で何度か開けようと思いまいたが、思いとどまりました。
到着した時好奇心が勝り、フタを開けます。
すると中から二匹の魚が飛び出して来ました。
そしてそこで魚は2つの大きな滝を作り出したのです。
不思議なことに、凍るような寒い時でも滝は凍らず、とうとうと水は流れていました。
滝の下の岩は苔に覆われています。
それはお客様がトレックの途中で見ることができる唯一の緑です。
またティブでは、大きなケーブ(岩穴)があります。
このケーブではここをトレックするすべてのポーターが野営します。
暖を取りたい時、彼らはいつでも歓迎してくれるでしょう。
この日のハイライトはバター茶を彼らと一緒に飲むことにつきます。
5日目 ティブ・ケーブからナエラクへ
今日はこのトレックで一番の見せ場である場所に行きます。
深い峡谷を歩いて行くと、タルチョで飾られてた木のある場所にでます。
ポーターは幸運や健康などを願う旗がついた小枝をお客さまに渡すかもしれません。
その木は凍りついた滝の側に立っています。
この滝は数フィートの高さで幅も同じくらいあります。
この滝が太陽に反射して何色もの色を放っているのに気づくでしょう。
次に見える滝の右手には、夏の間にザンスカールからレーへ通じる道の橋が川にかかっています。
ナエラク村はこの川に沿って数フィートに渡り広がっています。
ザンスカールに住む人々(ザンスカーリ)の生活を見てみたいなら、岩々に挟まれたこの村を一時間ほど散策するのも良いでしょう。
そして今日のキャンプは川の近くでの野営です。
6日目 ナエラクからティブへ
今日お客様はティブ・ケーブへ向かう折り返しの旅路につきます。
お客様が来た道をもう一度トレースすればいいんだと考えていたとおり、再びトレースしながらチリンに戻ります。
ザンスカール川の気温はあまり変わっていません。
なんだか再び空気をパッキングして届けてくれたような感じもします。
しかしチャダル自体は全く違う姿を見せてくれます。
過去に出会ったことのない言葉にできないほどの素晴らしい景色が広がっています。
お客様はリンシェッドのお寺からレーに向かう途中の伝統的な衣装のゴンチャを着込んだ僧侶たちに出会うかもしれません。
その中には、冬休みの後レーの学校に戻るために生徒たちに付き添っている親の顔もちらほら見えます。
村人たちがチャダルを生活の一部として使っている姿はとても魅力的に見えます。
彼らは気温0度の家の中や、吹き荒れる風などの気候に良く順応しています。
そんな彼らはいつも笑顔を蓄えていて、心も暖かさを保っています。
7日目 ティボからギャルポへ
今日はティボから始まってギャルポに向かいます。
川のへりから一気に立ち上る山壁はまさにお城の壁を思い起こさせます。
またトレック・コースに沿って動物の足跡を見ることが出来ます。
その足跡はきつねだったり、アイベックスだったり、雪豹だったりします。
お客様が雪豹を見つけることは簡単ではありません。
お客様がトレック中の時間すべてに、雪豹を気にしていればそれも可能かもしれません。
8日目 ギャルポからティラド・ド、そしてレーへのドライブ
今日はチャダル・トレッキングの最後の日です。
そして大自然の氷の川に身を置く最後の日でもあります。
一度ティラド・ドに到着したらザンスカールとライフ・オン・ザ・プラネットのチームにさよならを言いましょう。
ポーターたちは、またお会いしましょうと返すかもしれません。
そしてこの瞬間お客様は最も大切な思い出の一片をここで作ることができたのです。
夜にはお客様は温かいゲストハウスでゆっくり眠れるでしょう。
9日目 レー空港
レー空港から帰路につきます。