チャルチャル・ラ経由へミス・パドゥム・トレッキング‐12日間
インド・ラダックのへミスからパドゥムへのトレッキングです。
行程
1日目:へミス・ナショナル・パークに行くためにマルツェランまで車で向かいます。
2日目:ラルツァのキャンプ地までチョド村に沿ってのトレッキングです。
3日目:コンマル・ラ(峠)まで登り、タチュンツェのキャンプサイトまで下ります。
4日目:ランタン谷を通って、ユクルパル・キャンプに行きます。そこで食事です。
5日目:ザルン・カルポまで歩き、ティラト・スムドのキャンプまで下って行きます。
6日目:針岩があるところまで歩いて行き、チャルチャル・ラ(峠 ジュン・ラム)ベースへ向かいます。
7日目:チャルチャル・ラ(峠 ジュン・ラム)を越え、ザンラ・キャンプサイトへ向かい、ここで一泊します。
8日目:ズルン渓谷に到着、近辺を散策します。
9日目:ザンスカール川を渡り、カルシャに到着です。
10日目:ピピティン村に到着です。
ゆっくり休んでから、車でレーに戻ります。
11日目:カルギルに向けて車で移動です。カルギル到着前に、シャカル村を通り抜け、ヌン、クンの壮大な眺めを楽しみます。
12日目:レーに車で戻ります。
詳細行程
1日目 レーからマルツェランそしてシャン・スモへ車で移動
レーからマルツェランそしてシャン・スモまでの2時間30分ほどの車での移動です。レーを離れトレッキングのスタート・ポイントのマルツェラン(標高3600m)まで車で移動します。
途中、ラダックでの初めてシェイの王宮を訪問します。未来の仏陀と言われているもっとも大きな仏像の一体が納められているゲルク派のティクセ僧院と同じ系統です。
17世紀に建立されたラダックのドゥク派の僧院で最も有名で大きなへミスを訪問します。
へミス訪問後、マルツェランへ車で移動し、小さな村シャン・スムド(標高3700m)に向けてトレッキングを開始します。
マルツェランは、へミス・ナショナル・パークへの入り口となっており、絶滅の危機に瀕している高山動物のスノーレパード、チベタン・ウルフ、グレート・チベタン・シープ、イヌワシなどが見られるかもしれません。
2日目 シャン・スムドからラルツァへのトレッキング
シャン・スムドからラルツァへの6時間のトレッキングです。シャン渓谷を通って歩き、徐々に上って行き、谷のさまざまな色合い、形、奇岩などを楽しみます。
ラルツァ・キャンプ(標高4600m)に到着するまでに小さなチョド村に沿って歩きます。
3日目 ラルツァからコンマル・ラ(峠 5200m)経由でタチュンツェへのトレッキング
ラルツァからコンマル・ラ(峠 5200m)経由でタチュンツェへの6時間のトレッキングです。
急な坂をコンマル・ラ(標高5200m)に向けて徐々に登っていきます。
頂上からは息を飲むほどの壮大な景色のカンヤツェ(標高6400m)、ザンスカールやカラコラム山脈が眺められます。
ニマリンの夏草茂る牧草地に徐々に下りて行きます。マルカ谷の人々は夏の間、ここに羊、ヤギ、ヤクなどを連れて来ます。
タチュンツェのキャンプサイト(標高4000m)は、谷間のマルカ川の岸部を下りて行ったところにあります。
4日目 タチュンツェからヤクルパルへのトレッキング
タチュンツェからヤクルパルへの5、6時間ほどのトレッキングとなります。前日の難しいコースを終えての今日は一転して、ほかのツーリストたちも歩く僻地のランタン渓谷を通っての比較的簡単なコースです。
羊、ロバ、ヤクや馬のために渓谷を牧草地として使っているのは、ほとんどがマルカからの人々です。
タチュンツェからは谷が分かれるまで下りて行きます。川を渡り、ランタン・チュ川に沿って、谷の左側を歩きます。
ランタン川は、日中に山の雪解け水のため水位が上がりやすく、午後は川を渡るのが困難になります。
何度も川を渡るので、朝の早い時間に出発するのは重要なことです。
ユクルパル(標高4200m)は、近くで馬を見ながら食事が取れる緑あふれる素敵なキャンプ地です。
5日目 ヤクルパルからザルン・カルポラ(峠 5150)を越えてティラト・スムドへのトレッキング
ヤクルパルからザルン・カルポラ(峠 5150)を越えてティラト・スムドへの5,6時間のトレッキングです。ザルン・カルポ(標高5200m)へ向かって登って行きます。
頂上から、向こう側にはザンスカール山脈が一望でき、反対側には、世界で一番高い高原のチベットまで広がるチャンタン高原が見られます。
チャンタンに住む人々には、遊牧民と半遊牧民がいます。家畜と少量の大麦の収穫を糧に小さなテントで生活しています。
峠を下りて行きます。いくつかの川を渡りチャンチュ川の右岸を歩き、ティラト・スムドのキャンプサイトに到着です。
ティラド・スムドの十字路で、その付近に隠れた渓谷を探索するのも楽しい限りです。
運が良ければブルー・シープ、そして珍しいスノー・レパードなどの野生動物が見られるかもしれません。
6日目 ティラド・スムドからチャルチャル・ラ(峠 ジュン・ラム)ベースへのトレッキング
ティラド・スムドからチャルチャル・ラ(峠 ジュン・ラム)ベースへの8時間ほどのトレッキングです。
この日は前の日よりも多くの川を渡ります。
冷たいチャンチュ川を渡り、広い渓谷に出るまで、狭くて美しい谷を歩きます。
いくつもの川を渡った後、谷は狭くなり、川を渡るのも簡単になります。
石が転がっている荒野を歩きます。その向こう側には、2つの冷たい川が交差する場所に尖った石がかたまって見えます。
チャルチャル・ラ(峠 4400m ジュン・ラム)ベースに到着です。
7日目 チャルチャル・ラ・ベースからチャルチャル・ラ(峠 4950m ジュン・ラム)を越えてザンラ・スムドへのトレッキング
チャルチャル・ラ・ベースからチャルチャル・ラ(峠 4950m ジュン・ラム)を越えてザンラ・スムドへの4,5時間のトレッキングです。川に沿って歩くと、いくつかの印象的な渓谷が姿を現すでしょう。
3つ目の狭い谷を通った後、川を離れ、左方向に向かって徐々に登って行くと、ついにチャルチャル・ラ(峠 4950m ジュン・ラム)に到着します。
頂上からはパドゥムの向こう側に壮大なヒマラヤがきれいに見えます。
急坂を氷河の階段に沿って、峠のベースへ向かい下りて行きます。
壮大な渓谷を越えた後、左方向に進み、ザンラ・スムド・キャンプサイトの小川と大きな川が交じる場所まで歩きます。
8日目 ザンラ・スムドからザンラへのトレッキング
ザンラ・スムドからザンラまでの4時間ほどのトレッキングです。ズルン谷で多くの川を渡り、下流に向かいます。緑鮮やかな大麦畑の中にある最初のザンスカールの村が見えてきます。
ザンラ城まで徐々にコースは登って行き、チョルテンを越えて30分ほど下ります。ザンラ村(標高3370m)へ歩いて行きます。
1989年までザンラは、ホニア、チャザル、ハヌミル、ピドゥモ、そして谷から離れているピシュの村々を独自のルールで統治していました。
ザンラ僧院はゲルク派のスピトク僧院と同じ系列です。
9日目 ザンラからカルシャへのトレッキング
ザンラからカルシャへの5,6時間ほどのトレッキングです。ザンスカール川に架かる長いつり橋を渡ります。
ピシからリナム村(標高3550m)まで徐々に登って行き、ザンスカール川の岸部を歩いて行きます。
道沿いに、美しいトンデ僧院を見ることができます。
カルシャ(標高3600m)に到着し、水のせせらぎに耳を傾けるとなんだか、生き返った気分になります。
カルシャ僧院:ゲルク派での大きな僧院の一つです。
それは谷を見下ろせる丘の上に建っています。
僧侶のほとんどが周りの村々から来ています。
僧院はおそらく10世紀に建立されたと語られています。
気運を高めるためにもぜひ僧院に訪問することをお勧めします。
10日目 カルシャからパドゥムへのトレッキング
カルシャからパドゥムへの2時間ほどのトレッキングです。カルシャからピピティン村を通りパドゥム(標高3531m)まで歩きます。
パドゥムは、谷全体の活動拠点でザンスカールの中心地です。
ここでは特別な日に村人全員が集まって来ます。
パドゥムに到着したら、私たちは再び文明と交わり、ゆっくりと休息を取り、レーに戻る準備をします。
11日目 パドゥムからカルギルへの車での移動
パドゥムからカルギルへの234kmの車での移動です。サニ僧院(パドゥムから6km)を通過し、西に進路をとり、ドゥンリのドダ川を渡って、カルギルへ車で向かいます。
川の右岸に沿って車を走らせます。
緑に包まれた美しい谷を渡ります。
パドゥムとアクショの間にあるドゥンリ、フェイ、ハムリンなどのいくつもの小さな村を通過します。
ペンジラ(峠)のそばにあるドラン・ドゥルン氷河を見ながら、徐々にザンスカール渓谷を離れていきます。
次の渓谷の半ばほど行ったところで、石の丘の上にランドゥム僧院が見えます。
その後シャカル、パルカチク、パニカル村を通過します。
パニカルの手前12kmほどのタンブ村から、ヌン(標高7135m)クン(標高7080m)の素晴らしい姿が見られます。その後カルギルに到着です。
12日目 カルギルからレーへ車での移動
カルギルから230kmのシャム渓谷を通ってレーに向かいます。レーに戻る前の最後の旅で、最も美しい僧院たちとシャムの村々を通って行きます。