キベール・トレッキング-18日間
インド・ラダックのルムツェからキベールへのトレッキングです。
1日目 レー-スピトゥク-レー-シャンティ・ストゥーパ-レー・パレス
レー近辺へのドライブです。サムカル僧院、シャンティ・ストゥーパ、スピトゥクを訪問します。
この日は体を標高に慣れさせるためにもゆっくり動きます。
レーで一泊します。
2日目 レー-ストク-マト-レー
朝食後、車でストクに向かいます。
ストク村はレーから10km南にあり、インダス川の西側に位置しています。
ここはラダックが攻め込まれて、ラダックの王がドグラ軍により王位を解かれた1825年の当時の王宮です。
パレスは博物館になっており、フレスコ画、王冠、ドレス、コイン、昔の石、頭に載せるトルコ石飾りなどが展示しています。
ストク・パレス訪問後、マト村に車で向かいます。
マト僧院はラダックでただひとつのサキャ派のチベット仏教の僧院です。インダス渓谷が見渡せる丘の上にあり、偉大な僧トゥンパ・ドルジェによって15世紀に建立されました。
チベット暦の最初の月の15日、僧院フェスティバルの二日間の期間中に二人の賢人が姿を現します。
ラダックの内外から人が集まり、フェスティバルを楽しんだり、賢人から祝福を受けたりします。
その後レーに戻ります。
レーで一泊します。
3日目 レー-ティクセ-へミス-ルムツェ(80km)
朝食後、ルムツェまで車で行きます。ルムツェはレーの東80kmの場所に位置しています。
今日一日は、レー-マナリ・ハイウェイ上を行く車での移動になります。
途中、レーの東20kmの場所にあるティクセ僧院を訪問します。
この僧院はラダックの仏教のゲルク派の中では、一番古い僧院になります。
このティクセ僧院は14世紀に偉大な僧侶パルダン・シェラプによって建立されました。
僧院の中の巨大な弥勒菩薩像、壁画、フレスコ画、そして様々な仏陀像や神聖なお堂を見ることが出来ます。
ティクセ僧院訪問後、カル村を流れるインダス川を渡り、南へ向かいます。
へミスはティクセから25kmのところに位置しています。
偉大なシンゲ・ナムギャルを先祖に持つマハシダ・スタツァン・ラスパが16世紀に大きなへミス僧院を建立しました。
僧院滞在後、カルに戻り、ハイウェイを東に向かって旅を続けます。
ウプシで昼食を取ります。
レー・マナリ・ハイウェイをルムツェ村まで走ります。
途中、ギャ、メルなどのレー地区にある人里離れた村を訪れます。
ギャ村の後、ルムツェ村に到着です。
ルムツェ村(標高4160m)で一泊します。
4日目 ルムツェ-チョルテン・スムドへのトレッキング
ルムツェ-チョルテン・スムドの4時間30分ほどのトレッキングになります。朝食後、美しい渓谷の中のトレッキング初日が始まります。
キャンプから2,3分程歩いて、最初の川を渡り、別の川沿いの左側を歩き続けます。
そしてこの川を渡り、渓谷の左側、川の右側を歩きます。
スムド・チェンモまでは比較的、楽なコースです。
緑で覆われた美しいキャンプサイトにはマーモットもたくさんいます。
キャンプサイト(標高4520m)で一泊します。
5日目 チョルテン・スムド-キャマリ・ラ-マンダルチャン・ラ-ティツァリンへのトレッキング
チョルテン・スムド-キャマリ・ラ-(5180m)-マンダルチャン・ラ(5170m)-ティツァリンへの6時間のトレッキングです。
一時間ほど簡単なコースを歩き、それからキャマリ・ラ(峠 5180m)へ登って行きます。
頂上からは、壮大なカンギャツェ(標高6400m)やインダス渓谷が見えます。
頂上を越え右手を下ってゆくとサマー・キャンプがあります。
再びマンダルチャン・ラ(峠 5170m)への簡単な登りがあります。
頂上からは、続く白い峰々の美しい景色が広がります。
キャンプ地へ下って行きます。
キャンプ地(標高4950m)で一泊します。
6日目 ティサリン-シンブク・ラ-パングナグ/ツォカル湖へのトレッキング
ティサリン-シンブク・ラ(5230m)-パングナグ/ツォカル湖への6時間ほどのトレッキングです。本日は峠を一つだけ越えます。
朝食後、シンブク・ラ(5230m)に向けて登って行きます。
頂上からは、山々に囲まれたツォカル湖の壮大な眺めやルプシュ渓谷が見えます。
渓谷の終点で、野生のロバ(スキャン)が見れます。右に進路を取り、20分ほど登って行きます。
この場所で、ツォカル湖をすべて見渡すことが出来、冬季に使われるチャンタンの遊牧民のキャンプも見えます。
キャンプ地で一泊します。
ツォカル湖(標高4590m)は、ツォモリリ湖から約95km北の方角にあります。
「白い湖」と呼ばれており、湖は塩の堆積物で囲まれています。湖に出入りする川はなく、湖も塩水でできています。
昔に湖からここの塩が、チャンパスと呼ばれている遊牧民により、ラダックを越えてカシミールに運び込まれていました。
ツォカル湖は様々な鳥たちの繁殖地です。そこには、インドガン、カンムリカイツブリ、ブラーマン・アヒルなどが生息しています。
7日目 パンガナグ-ヌルチャンへのトレッキング
パンガナグ-ヌルチャンへの5時間30分ほどのトレッキングです。本日は、湖の右側を歩く比較的簡単なコースです。
途中、ラダックとチベット高原で多くの鳥たちと野生のロバ(スキャン)が見られます。
湖を離れ、右手に方向を変え、小川の傍の美しいキャンプサイトがあるヌルチャン村に入って行きます。
キャンプ地(標高4660m)で一泊します。
8日目 ヌルチャン-ホルラム・ラ-ラチュンカルへのトレッキング
ヌルチャン-ホルラム・ラ(峠 4900m)-ラチュンカルへの4時間30分ほどのトレッキングになります。標高4900mの小さなホルラム峠を越えます。
比較的優しい登りで50分ほど歩きます。
峠を越えた後、チベット難民のキャンプがあるラチュンカルに到着します。
ラジュンカルでチベット難民たちと遊んだり、彼らの生活を見学したりします。
たくさんのヤク、羊、パシミナ山羊がこの土地にいます。
キャンプ地(標高4900m)で一泊します。
9日目 ラチュンカル-キャマユリ・ラ-カルツェ・ラ-ギャマへのトレッキング
ラチュンカル-キャマユリ・ラ(標高5430m)-カルツェ・ラ(標高5380m)-ギャマへの6時間ほどのトレッキングです。私達のキャンプ地を出て、遊牧民のキャンプを通ります。
遊牧民の土地を離れ、キャマユリ・ラ(峠 5300m)へと登って行きます。
峠の頂上までは一時間以上かかりますが、比較的コースは優しいです。
頂上からは、ツォカル・コルゾク・エリアの広大な眺めが見渡せます。
ギャマ・ブルマと呼ばれるチベット難民キャンプへの下りもまた簡単なコースです。
右手にカルツェ・ラ(標高5000m)という小さな峠があり、そこを越え、比較的簡単なコースを下って行きます。遊牧民たちがいるギャマ・キャンプに到着します。
この美しいキャンプサイト(標高5180m)で一泊します。
10日目 ギャマ-ヤルルン・ニャウ・ラ-コルゾクへのトレッキング
ギャマ-ヤルルン・ニャウ・ラ(標高5440m)-コルゾクへの7時間ほどのトレッキングです。朝食後、コルゾクに向けて出発します。
本日一つの峠を越えます。
キャンプサイトからヤルルン・ニャウ・ラ(峠 標高5440m)に登っていきますが、比較的簡単なコースです。小川に沿って、渓谷の北東に向かいます。1時間30分ほどで峠の頂上に着きます。
その後急斜面を下りますがここも比較的簡単なコースです。そしてコルゾク・プ(遊牧民キャンプ)に到着します。
ここから30分以上かけてコルゾク・プの峠に登って行きます。コルゾク・プ峠を越え、小川に沿って歩き、ツォモリリ湖岸のコルゾクに行きます。
コルゾクのキャンプ地に到着です。
午後、時間の許す限りコルゾク僧院を訪問するか、湖の周りで短いトレッキングをします。
キャンプ地で一泊します。
ツォモリリ湖はチャンタン高原(北の平原)に位置しており、4620mの標高があります。すべてのインドを含めたトランス・ヒマラヤン生物地理区では一番高い場所にある湖です。
長さは23km、幅は4~5kmです。
北ラダック、西チベット、西ザンスカールに囲まれた広大なチャンタン高原は、雪の帽子を被った峰々にも囲まれ、その中にある湖はラダックの水源となっています。
この湖にアクセスできるのは夏の間だけです。
ツォモリリ湖は、インドガン、カンムリカイツブリ、ブラーマン・アヒル、チャガシラカモメなどの様々な鳥の繁殖地になっています。
11日目 カルゾク-キャンダムへのトレッキング
カルゾク-キャンダムへの6時間ほどのトレッキングです。広大なツォモリリ湖に沿ってキャンダムまで歩きます。
またオグロヅルなどの希少な渡り鳥たちを見ることも出来ます。
湖の色が徐々に変わっていく美しく素敵な光景の中、広大な高地を歩く簡単なコースが続きます。
湖近くの草原のある素晴らしいキャンプ地に到着します。
キャンプ地(標高4550m)で一泊します。
12日目 キャンダム-ヌルボ・スムドへのトレッキング
キャンダム-ヌルボ・スムドへの6、7時間ほどのトレッキングです。朝食後、キャンプ地を離れヌルボ・スムドへ向かいます。
湖を背にして、広大な高地を行く比較的優しいコースです。
本日は野生のロバ(スキャン)などが多く見られます。美しい湧き水の出る牧草地のチベット遊牧民のキャンプ地を横切ります。
美しい水が流れる牧草地を進むと素敵なキャンプ地に到着します。
キャンプ地(標高4490m)で一泊します。
13日目 ヌルボ・スムド-ウムルンへのトレッキング
ヌルボ・スムド-ウムルンへの6時間のトレッキングです。朝食後、高地のトレッキングが始まります。その後、広い渓谷に入って行きます。
ラホール-スピティ-ラダックの地域にまたがる辺境のパラン川を渡ります。
ラダックの忘れられた姉妹と呼ばれているラホール-スピティ地域に入ります。
壮大な眺めと魅力的な風景中を、草原を進みキャンプサイトに到着するまで、下り流れるパラン川に沿って優しいコースが続きます。
パラン川の傍のキャンプ地(標高4540m)で一泊します。
14日目 ウムルン-ダクポ・フィルツェへのトレッキング
ウムルン-ダクポ・フィルツェへの7時間のトレッキングです。渓谷に沿って徐々に登って行きつつ、いくつかの川を渡ります。
景色が一変するので、ヒマラヤの別の区域に入ったのが分かります。
今日はたくさんのマーモットを見ることができ、またヒマラヤン・マウンテン・イーグルを見るチャンスもあるかもしれません。
草原を横切る川岸のキャンプ地(標高 5050m)で一泊します。
15日目 ダクポ・フィルツェ-パラン・ラ-ジュクストクへのトレッキング
ダクポ・フィルツェ-パラン・ラ(5580m)-ジュクストクへの6時間ほどのトレッキングです。本日はパラン・ラ峠(標高5580m)を越えます
キャンプ地から1時間ほど徐々に登って行き、その後氷河の上を歩きます。
峠までは慎重に登って行かなければなりません。
パラン・ラ(峠)では、眺めの広大さに感動し、素晴らしきスピティ渓谷、囲む壮大な山々の景色にも喜びが溢れてきます。
峠を越え、比較的優しい急な下りを、緑あふれるキャンプサイトに到着するまで、小一時間ほど歩きます。
小さな湧き水がある近くのキャンプ地(標高 5050m)で一泊します。
16日目 ジュクストク-タルタ-キベールへのトレッキング
ジュクストク-タルタ-キベールへの6時間ほどのトレッキングです。今日のトレッキングは他の日に比べると優しいです。
朝食後、小川まで、素晴らしい景色を見ながら比較的優しい急勾配を降りて行きます。2時間ほどで川に到着です。
もう一つの美しい谷に入って行き、ここからキャンプ地まで登って行きます。
湧き水近くのキャンプサイト(標高4250m)で一泊します。
17日目 キバ―-キエ-ロサルへのトレッキング
キバ―-キエ-ロサルへ130km、5~6時間ほどのトレッキングと車での移動です。朝食後、一時間ほど徐々に簡単なルートを徐々に登って行きます。そして川まで下りていきます。
川を渡り、再び徐々に美しく魅力的なキベール村へ登って行きます。
キベール村は、世界で一番高所にある、車で行くのが可能な村の一つです。
両端にそびえ立つ山にはさまれ、村は狭い谷に広がっています。
夏には緑が村を覆います。トレッキングは美しく魅力的なこの村で終りとなります。それからキエ・ゴンパを訪問しロサルへ車で向かいます。
キエ僧院は11世紀にブロムスタンによって眺めが素晴らしい丘の頂に建立されました。
キエ僧院訪問後、ロサルに車で移動です。
ロサル村は、スピティ渓谷に作られた最初の村とされています。カザの街に行く途中にあり、標高は4085mです。
ロサルのホテル(標高4080m)で一泊します。
18日目 ロサル-マナリへの車での移動
ロサル-マナリへの152km、8時間ほどの車での移動となります。朝食後、マナリへ車で移動します。
本日は、様々な魅力的な渓谷と景色の中を行くロングドライブになります。
マナリのホテルで一泊します。