エベレスト・ベースキャンプ・トレック ― 静寂と頂への夢の15日間
ネパールのあらゆる層を体験したい人にとって、これほどふさわしいトレッキングはほとんどありません。冒険は、山の夢がざわめく街カトマンズから始まり、ルクラへの息をのむようなフライトで幕を開けます。色鮮やかな祈祷旗と澄んだ山の空気が、この旅の始まりを告げてくれます。
ルートは、吊り橋と松林を抜けながら活気あるドゥド・コシ川に沿って進み、クンブ地方のシェルパの都ナムチェ・バザールへと続きます。高度を上げるにつれて、風景は野性味あふれる谷間へと開け、やがて世界で最も高い山――伝説のエベレスト（8,848 m）の麓へと導かれます。
道中では、伝統的なシェルパの村々や、すべての思考を静めるような眺望を誇るテンボチェ僧院を訪れる時間もあります。トレッキングの頂点となる瞬間は、圧倒的なパノラマを望むカラ・パタール（5,545 m）、そして感動的なエベレスト・ベースキャンプ（5,364 m）への到達です。そこからは、初登頂で使用されたサウスコルルートへの玄関口である壮大なクンブ氷河を間近に見ることができます。
一歩一歩が新たな驚きをもたらします――険しい道、氷河が削った谷、そしてヒマラヤならではの仲間意識。さらに、道中のティーハウスや山小屋の温かいもてなしが、この挑戦の旅に心からのやすらぎを添えてくれます。
