
最初のお茶から最後のかんぬきまで:時刻だけでたどるラダック僧院の一日 By Sidonie Morel 04:58 最初の音は鐘ではない。廊下で小さく喉を払う音だ。わざと、誰も驚かないように。マッチが擦られ、そしてもう一 […]

一日をしまっておく場所 04:38 ストーブには、ストーブの忍耐がある。光が来る前に、光を可能にする小さな手順がある。マッチ箱を手探りする指先、部屋じゅうを起こさないようにそっと持ち上げるブリキのふた、最初は擦っても火が […]

火があなたの手を覚える前に Sidonie Morel 著 ラダックでは、台所は「通り抜ける部屋」ではない。そこは、入り込む“気候”だ。ドアが閉まった瞬間、世界は小さくなり、精度を増す。ストーブへ引き寄せられる力、温かさ […]

谷が広がる前に Sidonie Morel 著 1日目 — 公共バスでレーを出発 旧バススタンドと、屋根にのしかかる重み レーの旧バススタンドは、別れのために作られてはいない。そこにははっきりした縁も、出発の瞬間を区切る […]

太陽が中庭を見つける前に By Sidonie Morel 誰にも見られないまま始まる労働の時間 比喩ではなく、実用条件としての暗さ ラダックの高地の村では、朝は「来た」と名乗らない。夜が昼へ切り替わる決定的な瞬間はない […]

家が水を容器で数える日 By Sidonie Morel 蛇口ではなく、プラスチックから始まる台所 レーでは、朝いちばんに動くものがやかんとは限らない。たいていは容器だ。角が擦れて白くなった黄色いジェリカンが、靴と埃が集 […]

二度の帰還が刻む一年 By Sidonie Morel 一年の順序 秋は村へ、春は寄宿舎へ 冬になると数週間にわたって道路が閉ざされる西部ヒマラヤの一部では、学年そのものが二つの長い移動を軸に組み立てられている。冬が本格 […]

バケツが軽すぎる朝 By Sidonie Morel 最初に聞こえるのは金属音 太陽が出る前から、一日はもう重さを持っている 朝は、小さな暴力のような音から始まる。金属が金属に当たる音、バケツの持ち手が小刻みに鳴る鋭いチ […]



